40代・50代のための職務経歴書の書き方と成功例

「年齢で書類が通らない」「どうせ若い人が優先される」——そんな悩みを、40代で転職活動をしている方からよく聞きます。

でも実は、職務経歴書の“書き方”次第で通過率は大きく変わることをご存じでしょうか？

この記事では、40代の転職希望者が職務経歴書で「年齢の壁」を乗り越えるための書き方のコツと、未経験転職にも対応できる“魅せ方”の工夫を解説します。

何を書けばいい？40代・50代の職務経歴書の基本

40代の転職で特に重要なのが、ただの「経験の羅列」ではなく、経験の“価値”をどう伝えるか。ここでは採用担当者に刺さる視点を2つに分けてご紹介します。

1. 「成果」を言語化して魅力的に伝える

若手との違いは“年数”ではありません。「何をやったか」より「それで何を生み出したか」を伝えることが重要です。

製薬会社時代、私も最初は「業務内容」を羅列していました。しかし、営業支援時代に取り組んだ業務改善プロジェクトで、ミス削減率や納期短縮といった“成果”を数字で示すようにしたところ、通過率が一気に改善しました。

2.志望動機と一貫性あるストーリーにする

転職理由や志望動機との一貫性がないと、説得力が落ちます。職務経歴書も「次のキャリアとつながる内容」に焦点をあてましょう。

特に異業種に挑戦する際は、「なぜその業界に？」「どの経験が役立つのか？」を説明できるエピソードを盛り込みましょう。

畜産業界への転職時、「なぜ今さら獣医？」とよく聞かれました。職務経歴書では製薬での品質管理やマネジメント経験を「動物福祉や生産性向上の視点」で役立てられると伝える構成に変えたことで、採用側の反応が変わりました。

職務要約がカギ！40代が“経験”を武器にする書き方とは？

ここでは、職務経歴書の基本的な構成と、40代ならではの“見せ方の工夫”を解説します。

職務経歴書の基本テンプレート

職務経歴書は、採用担当者が最初に見る重要書類です。特に「職務要約」の構成が第一印象を左右するため、全体の流れを意識して構成しましょう。

職務経歴書テンプレート【基本構成】
① 職務要約（3〜5行）
② 職務経歴詳細（会社ごとに業務内容と実績）
③ 活かせるスキル・経験
④ 自己PR

「職務要約」はこう書く！40代の強みを伝える例文つき

例：職務要約
製薬会社にて30年以上にわたり、MR・営業所長・本社企画部門など幅広い業務を経験。
現在は家畜獣医師として現場支援に従事する傍ら、国家資格キャリアコンサルタントを取得。
40～50代のキャリア相談を中心に、相談者の経験や価値観に寄り添った支援に強みがあります。
組織と個人の両面を理解する視点を活かし、実践的な伴走支援を行ってまいります。

未経験職種への挑戦の場合

未経験職種への転職では、「何を学び直したか」「どんな意志で学び始めたのか」が説得力になります。

ポイント	書く場所の例
①ポータブルスキル（例：課題解決力、マネジメント力）	職務要約、職務経歴詳細
②志望動機のストーリー（なぜその職種・業界なのか）	自己PR
③リスキリング経験（資格取得・学習履歴）	活かせるスキル・経験

💡記入例

① ポータブルスキル

30名規模の営業所マネジメントを経験。
業務改善とメンバー育成で離職率を20%改善。
→ 異業種でも通じる「課題発見・改善提案力」が強みです。

② 志望動機のストーリー

製薬会社で研修担当や面談サポートに携わり、
「人のキャリア形成」に関心を持つように。
→ 転職を機にキャリア支援を専門職として極めたいと考えています。

③ リスキリング経験

キャリアコンサルタント資格を取得。
現場経験と合わせて体系的な支援スキルを習得。
→ 現在は副業でオンライン相談も実施中です。

リスキリング支援を活用してキャリアの幅を広げるために活用しよう

40代にありがちなNGパターン5選｜職務経歴書でやってはいけないこと

ここでは、40代の職務経歴書でよく見られる「やってはいけない失敗例」を5つ取り上げます。知らずに損している方が多いので、ぜひチェックしておきましょう。

やってはいけない失敗例5選
❌ 1. A4で3枚以上、情報過多
❌ 2. 職務要約が抽象的
❌ 3. 実績が曖昧 or 数字なし
❌ 4. 専門用語だらけで読みにくい
❌ 5.「過去」の話だけで「未来」の姿が見えない

書類通過率を高める5つの具体策

職務経歴書は「読まれる工夫」も必要です。ここでは、採用担当者の目に留まるための実践的なテクニックを紹介します。

  職務要約は3行で“キャッチコピー”のように
  実績は数字で表す
  応募企業に合わせてカスタマイズ（都度修正）
  読みやすいレイアウト（見出し・箇条書き）
  提出形式：PDFが基本（Wordはレイアウト崩れリスク）

書類選考を突破するための「型」と「ヒント」がここに。

自信が持てない人は“プロの目”を借りよう

「何が悪いのか分からない」「一人では限界がある」——そんなときは、転職支援のプロの力を借りるのが近道です。

こんな人におすすめ
✔︎ 未経験職へのアピールが難しい
✔︎ 面接につながらない
✔︎ 客観的な改善点が知りたい

書類通過率アップに役立つ転職サイト

「どのサービスがいいか分からない…」という方は、実際に書類添削などで実績のある下記サービスも検討してみてください。

まとめ｜40代からの職務経歴書は“未来”を語る書類にしよう

40代だからこそ、過去だけでなく「これからどう働きたいか」を伝えることが大切です。

• 年齢を“武器”にするには見せ方が重要
• 経験＝強み × ストーリー性 × 成果の言語化
• プロのサポートも活用して、突破率を高めましょう