プロフィール

製薬業界に勤めて20年のペーパー獣医師が、臨床獣医とキャリアカウンセラーにキャリアチェンジした道のり

こんにちは!人生の新たな可能性を切り開くキャリアコンサルタント・アキヒロです。本サイトを訪れていただき、心から感謝いたします。

45歳で未経験職への転職を成功させた私自身の経験と、心理学×キャリア理論×MBAの知見に基づき組み立てられたメソッドで、あなたのキャリアを輝かせるお手伝いをします。

目次

プロフィール

資格・学位

✔︎ 獣医師
✔︎ 国家資格キャリアコンサルタント
✔︎ グロービスMBA

キャリアの歩み

私のキャリアの特徴は「変化の連続」です。

大学卒業後、内資系・外資系製薬会社で合計20年以上働き、それから一転して牧場の獣医師へとキャリアチェンジを果たしました。

製薬業界の中でも、製造・開発・営業支援・事業推進・部門マネジメントなど、社内ジョブチェンジを重ねながら多様な業務を経験しています。

現在は牧場で獣医師として働く傍ら、以下のような複数の事業も行っています

キャリアチェンジやリスキリングに関するカウンセリング(=Wegorous)

製薬業界・畜産業界向けの企業コンサルティング
 →2025年現在、10社からスポットコンサルティングを受託

業界特化型ライティング
 →ブランド和牛や事業戦略などに関する記事作成を受注

いろいろな取り組みをしている私ですが、なぜこのようなキャリアの道を歩むことになったのか。その経緯をお話しさせてください。

獣医になった!…その後、どうする?

幼いころ、飼っていた犬を病気で亡くしたことがきっかけで、「獣医になって、その病気のワクチンを作る!」という夢を抱きました。

中学・高校ではその夢に向かって受験勉強に励み、なんとか獣医学部に合格。ところが入学してすぐ、その病気にはすでにワクチンも治療法もあると知り、早々に目標を見失ってしまいます。

その後の大学生活では、獣医師としての将来と真剣に向き合うことなく、「何のために獣医になったのか?」という問いを避けたまま就職活動へ。

運よく製薬会社に内定をもらい、表面的には“夢を叶えた”ようなキャリアの始まりでした。けれど本心では、「遊んでいるよりは親に申し訳が立つから」「臨床は勉強していないし無理」「資格があれば食べていけるだろう」と、どこか他人事のような気持ちで、社会人生活をスタートさせたのです。

迷走のキャリア

目標もなく入社した結果、会社でのキャリア形成は完全に失敗。何ができるのか分からないまま、さまざまな部署を転々とする日々。年賀状には毎年「飛躍の年に」と書くものの、どこに飛べばいいのか分からない。そんな手探りの日々を過ごしていました。

「やっと自分に合う仕事が見つかった!」と思い始めた頃に、周囲からは別の評価を受けてしまう——そんな経験を何度も繰り返してきました。のんびりと物事に取り組む性格ゆえに、限られた期間で成果を出すことが難しく、異動や評価に悩んだ時期もあります。

趣味から始まった転機

社会人5年目、ふとしたきっかけでマジックの世界に魅了され、本格的に学び始めました。やがて有名マジシャンの方々とご縁ができ、「この素晴らしいパフォーマンスを地元の人たちにも届けたい」と強く思うように。
誰もやらないなら自分でやろう——そう決めて、劇場を借り、宣伝を行い、自らマジックショーを主催。数百万円の費用に不安を感じながらも、想いと行動を重ねた結果、黒字での開催に成功。

この経験が転機になり「企画力や実行力は、業務の枠を超えて活かせるのではないか」と考え、事業企画が手薄だった輸出業務に手を挙げました。

その結果、ついに自社製品の輸出を検討するプロジェクトのメンバーに抜擢されることに。

社会人13年目にして初めて自分の意志でつかんだ仕事。ここから6年間、必死の追い上げが始まります。

夢と現実

輸出業務は、当時の社内で誰も手をつけていない未開拓の領域でした。成功すれば、自分だけのポジションを築ける——そんな希望を胸に取り組んでいました。

しかし、会社はM&Aの影響で大きく方針転換。事業戦略や社内調整に奔走するも方向性が合わず、次第に成果が実を結ばない日々が増えていきました。

さらに、輸出業務自体もコストや規制の壁に阻まれ、現実的には実現が難しいことが明らかに。

「この会社で、自分ができることはもうない」

——そう強く感じた私は、19年勤めた会社を離れ、新たなステージに挑戦する道を選びました。

転職、新たな挑戦、そして失敗

1回目の転職では、製薬会社での開発・製造・販売支援・事業戦略など幅広い経験を活かせる仕事を求め、外資系製薬会社へ。ありがたいことに、いきなり事業部長職として迎えられました。

けれど、管理職経験がないままのスタートは想像以上に厳しく、周囲の期待に応えることができずに苦しみました。プレッシャーからくる頭痛や腹痛が日常になるほど、心身ともに追い込まれた日々。

「これは身の丈に合っていなかったのかもしれない」——そう思うようになり、役職を下げてやり直しを決意するも、悔しさと居場所のなさに限界を感じ、退職を選びました。

ゼロからの挑戦

退職したものの、次の明確なプランがあったわけではありません。

「獣医の資格を活かせないか」と模索し、公務員や異業種への転職を試みるも、40代半ばという年齢や臨床経験の不足を理由に門前払いの連続。

転職エージェントに相談すれば、紹介されるのはまた製薬会社。けれど「会社を変えても、また同じことの繰り返しではないか」と、どうしても踏み出せずにいました。

そんな中、ふと思い立ったのは「未経験でも、ゼロから学ぶ姿勢と戦略があれば、道が拓けるかもしれない」ということ。

そこで、担い手が少なく参入障壁が低そうで、かつ私自身が興味を持てる「牛の臨床獣医」に的を絞って求人に応募。門前払いも何度か食らいましたが、それでも正直に未経験であることを伝えつつ、学ぶ意欲とビジョンを示し続けました。

その結果、ある牧場がその誠実さと潔さを評価してくださり、採用決定

「未経験の仕事なんて、その歳で無理だ」と言われながらも、自ら扉をこじ開け、まったく新しいキャリアをゼロからスタートさせることができました。

キャリアコンサルタントとしての道

牛の臨床獣医としての仕事は、驚くほど自分に合っていたようで、転職後は着実にスキルを伸ばすことができました。
毎日の業務の中で少しずつできることが増え、自分の成長を実感できることが何より楽しく、畜産という形で社会の生産を支えている実感も大きな喜びに。

「もっと早くこの道を選んでいればよかった!」と心から思います。

とはいえ、40代での転職、とくに未経験の職種への挑戦には、想像以上に大きな壁がありました。
「人生100年時代」と言われる今、40代なんてまだ前半戦のはず。
それなのに、一度選んだ業界でしか働けないなんて、どこか理不尽です。

「今の仕事はなんだか違う」「本当は自分に合っていない」と感じながらも、「今さら別の仕事に挑戦するなんて無理」と思い込んでしまっている人_ _。そんな人がたくさんいるのではないか。

そう感じるようになり、さまざまな職種の方と座談会を開き、転職に悩む方の声を聴く機会を持つようになりました。

その中で見えてきたのは、「キャリアの回復には、多くの人に共通するルートがあるのではないか」ということ。

それを形にしたいという想いから、キャリアコンサルタント養成講座で学び、国家資格も取得しました。

現在は、キャリアに悩む方々の声に耳を傾け、ともにこれからの道を探す仕事をしています。

キャリアに迷うことは、決して特別なことではありません。
むしろ多くの人が、一度は立ち止まるもの。

だからこそ、その道のりで少しでも心の支えになれたらと思っています。

未来へ向けて

今振り返ると、本当にたくさんの失敗や試行錯誤を重ねてきたと思います。
けれど、その過程があったからこそ学べたことがあり、今だからこそ見える景色があります。

人は誰でも、人生のどこかで迷うもの。
でも、その迷いから抜け出す道は、必ずある——。
そんな想いを胸に、今日も誰かのキャリアに寄り添いながら、新たな一歩を踏み出すお手伝いをしていきたいと思っています。

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